なぜか心が落ち着く和室徹底研究だいありー

2017年06月30日
昔に比べて近頃は、戸建てを建てる方、賃貸住宅を借りる方共に、床材がフローリングの居室を選ぶ場合が増えてきています。フローリングの洋室は、紙のクリーナーなどでさっと拭くだけで綺麗になりますし、日頃から細かな手入れをする必要がないという簡単さが人気の一要因と言えるでしょう。
また若い世代は和室に古臭い印象を持っている方が多く、洋室の方がおしゃれに感じるということも、多くの方が洋室を選択する要因になっています。しかし最近、畳を使用した和室の利便性が見直されてきています。洋室ではできない使い方ができると、リビングのスペースをあえて削って畳の部屋を設けたり、洋室に畳を敷いたりするケースが増えています。
畳を敷いたスペースだからこそできることはいくつもあります。まず一つ目が、大人数の来客に対応できるということです。洋室でお客様を迎える場合、基本的にはお客様が全員座れる分だけの椅子やソファが必要です。しかし来客用に椅子をたくさん揃えるには収納が広く、余裕がないとできません。
畳の部屋だと椅子は必要なく、人数分の座布団さえ有れば大丈夫です。座布団は重ねて収納できますので、椅子ほど収納場所を必要としません。二つ目は、自由に使える多目的スペースにできるということです。洋室と違い、畳だと部屋のどこでも直接座れますので、様々な使い方が可能になります。
例えば、アイロン台などを置いたり、洗濯物を畳んだりする家事スペースとする使い方も良いでしょう。急な宿泊客が来るときは、布団さえ出せば立派なゲストルームに変わります。畳はフローリングに比べて柔らかいので、子どものおもちゃなどを置いて、プレイルームとして使うのも良いです。
またオムツ替えなどもベットより畳の方が楽だからと、子どものお世話スペースにするという方もいらっしゃいます。他にもライフステージや生活様式によって、畳の部屋は様々な使い方がでにます。多種多様な使い方ができるというのは、洋室にはない和室ならではの利点と言えるでしょう。
畳というと古臭いイメージが付きまとうという方も多いでしょうが、近年は昔ながらの畳と違い、色やデザインもおしゃれなものが多くなってきました。手入れの面でも、従来のものと比べて格段に手入れしやすくなってきています。
おしゃれで使いやすい部屋はフローリングの部屋であるという固定観念を捨て、もう一度畳のある暮らし、畳の利便性を考えてみるのも良いのではないでしょうか。