2018年03月09日
い草の薫り漂う風情ある佇まいとも評価される日本伝統的な和室の空間も、洋館のデザイン住宅によって、洋室の間取りが若い世帯では主流となりつつあります。そんな中でも、ロハス住宅、健康を意識した和室の空間を住宅に取り入れたモダンスタイルが話題を集めています。
伝統の和素材を、洗練したスタイルでお部屋にレイアウトする家庭が増えています。素材には、畳に代表される草はもちろん、桐や楠などの木材、和紙も用いられています。和室には、基本カーテンをつけるケースは少なく、その代わりに襖や障子、灯り取りの小窓などが設けられます。
畳を傷めないためにソファではなく座布団や座椅子、座卓などがレイアウトされています。茶室とした使い方もできますが、多くは、高齢の方の寝室兼趣味部屋とした使い方です。もちろん、ベッドではなく布団を敷くなど、昔ながらの田舎暮らしが定着しています。
健康住宅として、和モダンテイストも人気化しており、和素材の薫りや質感には癒しの効果が期待されています。和のみならず洋風の物が採用されているのが特徴で、座卓も長方形や円、楕円のタイプであったり、八角形の座布団は深みのある色みでありながらも、ピンクやオリーブといったアクセントカラーになっています。
必要最低限の家具類がレイアウトされるため、上質の素材が採用されるのも特徴です。桐箪笥もその1つで、乾湿調整機能に優れているために、モダンデザインでも取り入れられる家具であり上質素材です。自分流にレイアウトできる工夫として、キューブ型が評判です。階段風に組んだり、天板を渡してデスクスペースを作ったり、シンプルなデザインならではのレイアウトも話題です。